ソラリス感想

※このページには、ソラリスにおける多大なネタばれや、管理人の想像による補完が含まれています。


監督・脚本:スティーヴン・ソダーバーグ

キャスト
ジョージ:クリス・ケルヴィン
レイア:キャリー=ナターシャ・マケルホーン
スノー:ジェレミー・デイヴィス
ゴードン:ヴィオラ・デイヴィス


ソラリスってこんな惑星?

ソラリスはなくガスのような物が集まって出来た星である。
ソラリスに知的生命体が近づくと、対象の生命体の心に強く焼き付いている対象物がコピーされる。コピーされるものは人に限らない。
コピーは対象物の記憶、あるいは思い込みのようなものから想像されるため、オリジナルとは異なる。
ソラリス自体が何らかの目的を持ってコピーを作っているのかどうかは不明であり、また作中においてもソラリスに作られたコピーと思われる人物が「答えはない」と発言している。管理人はソラリス自体には意思も知性もなく、コピーが出来るのはソラリスという場が偶発的にそういう特性を持ってしまっただけだと思う。


というわけでソラリス、ハリウッドでリメイクされた方を見たんですが、なんか、SFっていうか恋愛物みたいな?感じでした。死に分かれた妻がコピーとして再び現れて、本物ではなく偽者だとはわかっているけれど、それでも愛せるかどうかみたいな。結局愛することにして、地球へも帰れずに、ソラリスが作った偽者の地球で偽者の妻と暮らすことにした主人公は、余計なことは考えないように妻とよろしくやることを誓うのだった……っていうのはなあ、何も心に来るものがないなあ。コピーだろうが好きだった人が現れたらそれでいいだろって思うしなあ、死んだ人と偽者であれやり直せるっていう設定を作っておいて、それ以上のことを何もやってないっていうか、ようするに好きなものは好きなんだからしょうがないだろ!ってそれだけの話でした。SF要素は単にそういう惑星があったってだけだし、愛に深い幻想を抱いている人とか、過去に好きな人と死に別れていて、生き返ってくれることを願っているような人は楽しいんではないかと。ああ、無理だ。ボクにはこの作品から「面白い要素」を見つけ出すことが出来ない。マトリックスもそうだったけど、謎を押し出してくるようなSFって向いてないのかも。
よかったところと言えばスノーのキャラクターとジェレミー・デイヴィスの演技くらいかなあ。


よくわかっていないのに登場人物紹介


・ジョージ:主人公。精神科医。妻とは喧嘩別れした後に、自殺された。理由はわからないがソラリスにクルーを助けに行くことになる。

・レイア:ヒロイン。ジョージの妻。こどもを堕ろしたことを理由にジョージと喧嘩して自殺した。コピーになっても自殺したが蘇生した。

・スノー:ソラリスの調査をしていた軽い人。身振り手振りが面白い。実はコピーだった。いつからから入れ替わっていたかは不明。コピーは弟発言があったと思うので、それが嘘なら最初から?自分が好きなのか。

・ゴードン:ソラリスの調査をしていた難い人。コピーを人類のことを脅かす宇宙生物だと言って危険視する。

・ソラリス:天地が逆転している空中都市ではなくて、謎の惑星。原作だともっと詳しくわかるんだろうか。とにかく謎。



ソラリスをプロットにしてみよう

1、ジョージはソラリス調査船のクルー救出を依頼されて、単身宇宙船で向う。

2、調査船内では多数の死者が出ており、ジョージは妻のコピーを発見し、一度は宇宙へ追放するが、二度目は出来ず、一緒にいたいと思うようになる。

3、船内で小競り合いを起こしながらも、調査船は地球へ帰還しようとするが、ソラリスの重力に引かれて落ちる。

4、ユーリがやられた!救助する!情報をくれ!!主人公はソラリスが作り出した地球のコピーの中で、疑問を持たないように言い聞かせながら、やはりコピーの妻と一緒に暮らす。


起承転結でいうとこんなもんかなあと思います。精神科医であるジョージがなぜ、宇宙の調査船に向わなきゃならんのかの理由は、おそらくコピーを見ていることの異常性を解明するためとか、精神科医は精神病にならないという思いからかは、まあよくわからんのですが、というか細かい設定は本当わかりません。主人公と妻にスポットが当たりまくっていて、過去の回想もふんだんに挿入されるので、ソラリスのことがおざなりになってたりして、なんだかよくわからない恋愛物という感じでした。とにかくもう、わからん!スノーが面白かったことくらいだ、よかったのは。しかもコピーだったのかよ!そりゃあびっくりだ!

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